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  • 千家十職 千家十職

    先日、『十備會』展に行ってきました。
    十備會と言うのは、茶道家元、千家のお茶道具を製作される方々の展示会の事です。その方々は、先祖代々その職に付かれていて、職ごとに10軒のお家で成り立っています。『千家十職』と言います。
    私のお友達に千家十職のお1人がいらっしゃって、そのお招きで行って参りました。若くして亡くなられたお父様の跡を継がれ、十六代飛来一閑を襲名されて、18年が経ったと言われてましたので、十職の中でも、お名前がどんどん右の方に表記されるようになっています(職歴が長い方から順になっているそうです)。
    彼女は、一閑張細工師と言う仕事をされていて、木地に和紙を張り漆をかけ、香合・棗・盆などの茶道具を作られています。
    初代より350年の長きに渡り引き継がれてきた伝統を守っておられるのは、いつ聞いてもスゴイの一言に尽きます。自分の350年前の先祖って、普通の人はわかりませんものね。

    基礎となる木や材料となる和紙も、手に入れてからすぐに使うのではなく、寝かせて寝かせて。今使われているのは、先代や先々代が集められたものだそうです。今、仕事が出来るのは先祖が代々とやってきた御蔭だし、自身も同様に次世代の為に、材料を集め下地を施すのだと。重い言葉ですね。

    どこに行ってもスマホや携帯で写真を撮る事が当たり前の時代ですが、さすがにそんな不届き者はおらず(笑)、作品の写真は掲載出来ないのですが、茶道には縁の無い私でも心を奪われるものに仕上がっていました。当代の作品が増えていますし、女性ならではの作風も見えてきて、目の保養とはコノ事です。

    この十備會自体が3年ぶりの開催という事で、集まった私達も3年ぶりの再開。近況報告やら、北山通りのお店でケーキセットを食べながらのプチ女子会となり、とても楽しい時間を過ごす事ができました。

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