家計の見直しの方法は?
家計の見直しのポイントを教えて!
ライフプランのベースはやはり家計です。
家計には「収入」と「支出」の2つがあります。
「手取り」という概念がありますが、これは「年収」から税金、社会保険料を引いたものをいい、可処分所得とも言われているものです。多くの方々は収入から天引きされている保険料や社内預金などを差し引いたものを手取りと考えがちですが、それは間違った考え方です。
この手取りから生活費、住宅費、教育費といった固定の支出を引いたものを「収支」といいます。この収支をすべて預金に回すことができたならば、生活はもっと楽になるのですが、交際費やテレビの故障といった不定期支出はつきものですし、レジャー費も大切な支出のひとつです。私たちの調査では多くの方々は年度別収支のうち65%前後を不定期支出やレジャー費に回しています。逆に言えば、年度別収支の35%前後を預貯金に回している方が多いようです。
家計内容を大枠で把握しよう!
毎月の出費を次の4つに分けましょう。
- 税金・社会保険料
- 基本生活費(食費・光熱費など)
- 教育費(子供にかかる費用の総額)
- 住宅費(住宅ローン、固定資産税等)
- 年収−(1)~(4)の合計額=年度別収支
- 年度別収支の約35%が貯蓄
- 残り65%が不定期支出、レジャー費等
- 家計簿は貴重な資料
私たちファイナンシャルプランナーが家計診断を受ける場合、点検するポイントは次の3つです。
- 基本生活費
- 住宅費
- 保険
基本生活費は食費、光熱費、衣服代といった家計の支出の中でももっとも比率を占めるものです。この基本生活費は10%までは誰にでも削減することは可能です。コツはその削減する金額を明確に把握することです。例えば、毎月15万円の基本生活費ならば、1万5000円カットするといった具合に削減目標を明確にすることです。
私たちは普段あまりお金のことを気にせず使っています。とはいえ感覚で適正な支出は覚えているようで、例えば休日にお金を使いすぎるとしばらくは支出を控えようと、月間では帳尻を合わせるといったことを自然としているものです。この身体に染み付いた感覚を引き下げれば、自然と支出は落ちるものです。ダイエットでも意識するだけで体重が落ちるという方法があります。同じことが家計のダイエットにも言えるのです。今月から10%カット、目指してみませんか?
次のポイントは住宅費です。住宅費というのは住宅ローンに固定資産税やマンションの場合には修繕積立金、管理費、駐車場代までを含めた住宅にかかる費用の総額を言います。適正な住宅費は収入の20%未満です。私たちのセミナー参加者にアンケートを取ると、生活が苦しいと感じている方の大半は、住宅費が収入の20%を越えている方々です。25%を越えている方々は「極めて厳しい」とお答えになる方が多くなっています。
住宅費を年収の20%未満に引き下げるには、(1)年収を引きげること、(2)繰上返済をして、住宅費を圧縮すること、(3)借り換えをして住宅費を圧縮すること、この3つの方法しかありません(参照:住宅ローン)。
理想の収支構成グラフ

また、住宅ローンは60歳まで、長くても65歳には払い終える必要があります。つまり収入がある間に完済できる計画を立てることが必要です。かつては70歳とか75歳までの住宅ローンを組んで、退職時に残債を完済する方法もよく採用されましたが、現在ではそのような方法を取ると多くの場合、老後の生活が立ちゆかなくなります。退職金は老後の貴重な生活資金と認識することが大切です。
保険も過剰に加入されている方が多く、無駄になっていることが極めて多いので、見直し、点検が必要なポイントです。保険の見直しは別に詳しく説明したいと思います。
FPが点検する支出減の3つのポイント
- 1 基本生活費
- 10%減まではすぐにでも可能
削減目標を明確に! - 2 住宅費
- 年収の20%未満が基本!
ローンは定年までに完済できるか?
繰り上げ返済、借り換えの道を探ろう! - 3 生命保険